2010年9月9日(木)-9月14日(火)

長友紀子 個展
-半島にかかる-


open:13:00-19:00(最終日は 17:00まで)  会期中無休



長友紀子

1975 京都生まれ
1998 岡山大学文学部史学科考古学専攻卒業
2005 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

公募展
2008 [おばまビエンナーレ]優秀賞
2006 [第24回上野の森美術館大賞展]入賞

個展
2010 [長友紀子展]すどう美術館/小田原
2009 [I found. ]gallery Den/大阪
2008 [MY HOME, YOUR HOME]galleryはねうさぎ/京都
2008 [世界でさいしょに降った雨]gallery SOLA/大阪
2007 [長友紀子展]galleryはねうさぎ/京都
2005 [向こうのほう]すどう美術館/東京

グループ展
2009 [贅沢な空き地]DWP gallery/東京
2008 [ドイツアートフェア11人展]すどう美術館/神奈川
2008 [100人の交流展in Kobe]兵庫県立美術館王子分館原田の森ギャラリー/神戸
2005 [Art Camp2005]ギャラリーヤマグチクンストバウ/大阪

アートフェア 
2009 [Art Karlsluhe]カールスルーエ/ドイツ
2008 [Art Karlsluhe]カールスルーエ/ドイツ

私が一生のうちに会えたらいいと思う美術家にWolfgang Laibという人がいて、彼の作品のなにに惹かれるかというと、思想や考察が美しい造形として言葉で表されるよりも切実に提示されているところだ。現代の社会の中で美術作品とされるものは、やはり現代の社会をなにかの形で作品に反映していると思う。意図的にしろ、無意識にしろ。
 今、生きていく上でなにが必要か考える。環境はどんどん悪い方へ動いているし、生まれてくる子どもたちは、残念ながら申し訳ないような状況をいずれ引き受けさせられるだろう。地球はこれから数十億年は問題なく存在しつづけるらしい。
これまでも地球は温暖化と寒冷化をくりかえしてきたし、何千、何万年のタームでは海水面の上昇と下降が何度も起こった。今更海面が数メートル上昇しようが、地球そのものにとってはすでに経験済みの出来事なのだ。
環境が変わって困るのは、地球ではない。人間だ。では、人間が生きていく上でなにが必要か。
 と、いうようなこととか、美術の存在意義とか、歴史を学ぶ意味とか、これからの人間の在り方とか、私自身の生き様とか、そういったことを日々こんがらがりながら考えつつ、一番美しい作品をつくりだしたいと思っている。

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